テクノーラ社-社内報
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■ INTERVIEW : 008  

酒井ミキオ
OP/EDテーマ曲

インタビュー 03/12/25

1.酒井さんは、同じく谷口監督作品の『スクライド』でも参加されていますが、アニメ『プラネテス』に関わることになったキッカケは?

『スクライド』で御一緒したビクターのプロデューサーから声をかけて貰いました。ありがたいことです。前回の仕事を通じて、それまでの僕になかった世界が広がったと感じていましたので、今回もまた別な扉が開く予感がしました。

2.アニメのOP,EDを見ての感想はいかがですか?

OPは格好良いですね。宇宙空間の壮大さが出ています。夢と希望を持って宇宙空間へ進出した人類の強い意志が表現出来ていると思います。イントロからの流れも良いし、秀逸なOPですね。サビの「光が〜」と映像の光がシンクロしている部分はグッとしました。EDは肩の力が抜けた自然体な作品ですね。観ての通り、人の成長過程を描いているので誰もが共感出来るんじゃないでしょうか。少年時代にあった純粋な初期衝動を振り返ってしまいました。

3.OP,ED、それぞれの歌詞や曲はどの様なイメージで書かれたのでしょうか?

OPは大賞賛の歌です。宇宙空間へ人類が飛び出すことってもの凄いことだと思うんです。様々な失敗や苦難を重ねてやっと宇宙へ飛び出した。科学技術を進歩させていった人類の絶え間ない努力を、強い意志を賞賛したかったんです。とても力強い曲になったと思います。EDは応援歌ですね。一日の仕事を終えた社会人が、ほっと一息つく時に流れる歌というか・・・。まあいろんなことがあるんだけど、何やかんや言ってもここにこうやって生きているってことは「素晴らしい人生」なんだよと。現代人って楽しさを見過ごしている人が多い気がするんです。物の見方を少し変えるだけで、より豊かな人生が送れるはずなんです。そんな気持ちで歌詞を書いてみました。

4.酒井さんもOPの様な曲は最近少ないとレコーディング時におっしゃっていましたが、何重にもコーラスを重ねたり凝った音作りをされていて、やりがいの様なものはありましたか?

実はレコーディング時において、一番音楽を感じるのがコーラス入れなんです。だからやりがいは大いにありました。声という楽器は他の楽器と違って曲の中で一番自由が許されていると思うんですが、今回はそれを縦横無尽に暴れさせました。毛利元就の三本の矢ではありませんが、一つの声では弱いのにそれを二つ三つと重ねていくとあら不思議、環状8号線?いや長江?いや太平洋?・・・という風に、気持ちいいほど太く強くなるではありませんか。他の楽器を消して、コーラスだけで聴いても格好良いんですよ。まあその分だけ体力的には疲れますけどね。歳をとったらああいうレコーディングは出来なくなるんでしょうか(笑)。


どうもありがとうございました。

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