テクノーラ社-社内報
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■ PHASE-5 作画打ち合わせ(作打ち)


 

 

「…というわけで演出打ちは無事終了したね。ノーラくん」
「ムホ、ムホホ(ユーリのわけわかんねぇロシアアニメ談議がなかなか熱かったけどな)」
「ノーラくんて、ユーリさんのこと呼び捨てなんだね」
「ムホッ、ムーホ!(当たり前だ!オレはテクノーラが出来た時からいるんだぜ?キャリアが違うのよ。キャリアーが)」
「無駄話しないで。次は作画打ち合わせ(作打ち)よ」
「ムホン!ムホン!(はい!クレアさん!)」
「……」
「動物は自分より強い相手に服従するんだよ。じゃあ、作打ちについて教えようか」
「はい。お願いします(………動物?)」
「作打ちっていうのは、コンテをもとに演出と作画担当者(作画監督と原画)が打ち合わせをすることなんだ。30分アニメ1本作るのには、作画担当者は10人を越えるから何回かに分けてやるんだよ」
「なるほど。一人一人とちゃんと連絡をしないといけないですね」
「そうそう。その演出さんが持ってる前の話数のスケジュールとバッティングして、いざ作打ちとなった時に『ああっ!○○さん、今日V編だったの!?うっひょーお!』なんてことにならないようにね」
「はい。それで、作打ちでは何を話すんですか?」
「うん。作品全体の方向性を確認した上で、舞台での立ち位置、光の方向やそれに伴う影のつけ方、登場人物の芝居付けの確認などをするね。アクションの見せ方などで作画の人と意見を交換することも多いよ」
「なるほど〜。じゃあ早速原画さんに連絡をとります」
「よろしくね」
「クレアさん。今回の原画さんて誰なんでしょうか?」
「ムホッ!ムッホ!(オレが描く!オレが!)」
「ノーラくん、その手で鉛筆握れるの?」
「モッモッモッ。ムモン、モン(ふっふっふっ。実はこう見えて、この手は使い勝手がいいんだよ。縫い物もできる程になぁ)」
「原画だと名乗るのは誰でもできるけど、仕事が来るかどうかは別問題でしょう?今度の作打ちにはこの方に来ていただきます」
連絡先を書いた紙をもらうタナベ
「こ、この人は……!!」
「よぉ〜。久しぶりだな〜。エンジェル。待ちきれなくて来ちまったよ」
「ムホ…(この暑苦しいおっさんは…)」
「軌道保安庁から来たギガルト・ガンガラガッシュだ。今回、原画を描くことになった。よろしく頼む」
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