テクノーラ社-社内報
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■ PHASE-2 脚本  


 

 

「次は脚本よ。企画の意図に沿って舞台やキャラクターを作り、ストーリーを構成していくの」
「ここから、実際のお話が作られていくわけですね」
「ムホッ、ムッホ!(オレが書く、オレが!)」
「残念だけど今回は大河内一楼さんにお願いしているわ。この段階で、登場人物が魅力的に見えるか、見ている人に受け入れてもらえるかが決まってくる大事な作業なの」
「ムッホ?(大河内さんて?)」
「じゃあ、すぐ書いて、すぐOKってわけには…」
「いかないわね。サンプルプロット、サンプルシナリオを書いて、監督やプロデューサーを交えて打ち合わせを重ねるわ。その上でキャラクターや世界観を固めていくの」
「ムッホ!?(大河内さんて!?)」
「…今回、全26話の脚本をお願いしている脚本家の方よ。他の作品では、全体を統括するシリーズ構成を一人立てて、何人かの脚本家で26本を仕上げていくこともあるけど、この『プラネテス』では監督の意向と大河内さんのがんばりで一人で書いていただくことになったわ」
「それで一話ごとに話し合いをするんですか?」
「そう。話の骨子はここで決まるから、書いては打ち合わせをして練り上げていくの。だいたい3〜4稿ぐらい重ねるわね。で、出来上がった第1話がこれよ」
 
「ムホー!(このノリは料理番組っぽい?)」
「な、なんか、この『タナベ』って人が初めてテクノーラ社に来た時の様子が、私の時とまるっきり同じような気がするんですけど。管制課に行っちゃったりとか…」
「その時、私が見てたでしょ。まるまるエピソードに生かさせてもらったわ」
「ムホー!(クレアさん、侮りがたし!)」
「クレアさん、ひどいです!あんな、恥ずかしいこと!」
「この業界を甘く見てはダメよ。面白いコト、笑えるネタは全て作品の肥やしになるのよ」
「えぇっ!?」
「ムホゥ…(こうして人は大人になっていくのだなぁ…(感慨))」
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